小浜弥プロがオモリグを解説!!
ベイトタックルとスピニングタックルの違い
まず、イカは船の明かりに集まったベイトを捕食しに来ます。
ベイトタックルはルアーを真下にアプローチして、そのようなイカを釣る釣りです。
しかし、ベイトが集まるとフィッシュイーターもベイトを捕食しに来ます。
そのようなフィッシュイーターを恐れてイカはレンジを下げたり、ベイトが影に入ったりします。
しかし、ベイトの散った明暗の堺には、フィッシュイーターから逃げることが出来る大型のケンサキイカが集まってきます。
そうなると、ベイトタックルでバーチカルにルアーをアプローチしても大型のケンサキイカを釣ることができません。
なので、オモリグという仕掛を使用して、スピニングでエギをキャストします。
オモリグの釣り方
オモリグの釣り方は、まず明かりの外へオモリグとエギをキャストします。
キャスト後は、オモリグとエギをフォールさせます。(イカにとってはエギとオモリグの違いがわからないので、2つのベイトがフォールしているように見えています。)
活性が高ければフォール中に抱きますが、抱かなければボトムまでオモリグをフォールさせます。
着底後は「シャクってテンションフォール」の動作を繰り返し、船の下までオモリグを持ってきます。(シャクる回数を変えることで棚が探れます。)
船の下までオモリグが来たらシャクって止める動作を入れる縦の釣りに切り替えて誘います。(止めている状態でもリーダー分エギはフリーフォールします。このフリーフォール中にイカはエギを抱きます。)
また、縦の釣りに移行した後にイカが抱いたとしても、その棚にイカが居たのかそれとも追尾してきたイカがエギを抱いたのかがわからないので注意が必要です。
仮に釣れる棚が分かったのならば、オモリグがその棚に到達したらカーブフォールさせてその棚を狙うのもおすすめです。(キャストした後に棚にオモリグが到達したかどうかはカウントダウンして計算します。)
イカの棚
イカの居る棚を見極める前に重要なのが「船がシーアンカーで潮の流れに同調している状態」なのか「固定アンカーで船が流されにくい状態」なのかです。
仮に潮の流れが遅い状況ならイカは上下の動きをしやすいので、全泳層にイカが浮いてくることがあります。また潮が早くてもシーアンカーで潮の流れと同調している場合も上記のように全泳層にイカが浮いてくることがあるそうです。(このような状態はカウンター付きのベイトタックルがおすすめです。)
対して、固定アンカーを使用して船が流されにくい状態で潮が早い場合は、遊泳能力の低いイカが浮いてベイトを捕食しようとすると潮に押されてフィッシュイーターに捕食されやすくなります。
なので、このような状態はボトムの付近にイカが固まりやすくなります。